「またニキビが出来た…」そう思い、そのままにしていませんか?
ニキビとは肌に発生している皮膚の病気です。
安易に触ったり、潰したりすることで、ニキビ跡が残ってしまっては大変です。
キレイな肌に戻すことのできる正しい方法で、健康な肌を取り戻しましょう。
ニキビは列記とした病気
ニキビは、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚にあらわれる病気です。
そのため皮膚科などの医療機関で治療を受けることが推奨されます。
自分で潰してしまうことは、一時的には炎症がなくなったように見えても、再発したりニキビ跡が残ってしまったりと、大きなリスクを秘めています。
診療ではどんなことを聞かれる?
ニキビで医療機関に足を運ばれる方は少ないのが現状です。
そのためどんなことを聞かれるのか不安も広がります。
受診をした際に質問されるのは、ニキビが出来た時期、出来ている箇所、現在の症状、便通や食生活、女性の場合は生理周期など、一般的な項目を問診票に記載します。
どんな治療を受けるの?
ニキビは3段階に大別されているため、その時の状況をまずは診察します。
1つめは、面皰(めんぽう)というニキビの中でもまだ初期段階にある症状です。
毛穴が詰まり皮脂が固まっており、毛穴が膨らんでいる状態になります。
2つめは、丘疹(きゅうしん)という一般的なニキビの症状です。
赤い炎症を引き起こし、ブツブツと盛り上がってしまっている状態になります。
3つめは、膿疱(のうほう)という非常に進行したニキビの症状です。
広がった毛穴が破れて、炎症が周囲の組織にまで広がり膿んでいる状態になります。
この3段階からどの状態にあるのかを診察し、飲み薬や塗り薬を処方されます。
程度の軽い方であれば、塗り薬だけのケースが多くなります。
飲むだけ、塗るだけ、それでニキビが卒業できる
しっかりと皮膚科を受診すれば、炎症を抑えるための薬が処方されます。
ホルモンバランスを整える飲み薬や、菌の繁殖を抑制する塗り薬など、跡を残さず治療できます。
個人の症状によって、医師の判断で処方薬が決められます。
もう治らないと諦めている方は、1日でも早い受診をオススメします。
治療をしてもすぐに出来てしまう大人ニキビ。
「治癒自体も遅くなった」そう感じている方は、特に必見です。
ニキビの根本原因かつ美しい肌を取り戻すための対策を解説します。
ニキビ治療の最大の味方!女性ホルモン
大人ニキビを治療し、予防してくれる力を持つのが女性ホルモンです。
逆にニキビ発生に大きな影響を与えてしまうのが男性ホルモンです。
女性ホルモンは、エストロゲンという卵胞ホルモンと、プロゲステロンという黄体ホルモンの2つに大別されます。
2つの女性ホルモンの働き
女性ホルモンのうち、エストロゲンは皮脂分泌を抑えてくれる働きがあります。
その逆にプロゲステロンは、皮脂分泌を促進させる作用があります。
生理前に肌荒れに頭を抱える女性が多くなります。
これはこのプロゲステロンによる影響が大きくなります。
それを聞いてしまうと、女性ホルモンを増やして大丈夫なのか、という不安が頭をよぎります。
しかし、2つのバランスが保たれていれば、肌荒れは引き起こしません。
エストロゲンの力を有効活用するには、この2つのホルモンバランスを崩さないことが不可欠です。
エストロゲンの嬉しい効果
エストロゲンは、角層の中にある細胞間皮質のセラミドや、天然保湿因子が構成しているバリア機能を強化しています。
そのためたっぷりと水分を含んだ、みずみずしい肌を維持してくれます。
この状態がキープされていれば、角質細胞は健康なため、毛穴がふさがりにくくなります。
仮にプロゲステロンが皮脂の分泌を起こしても、毛穴に詰まる心配もなく、ニキビには繋がりにくくなります。
武器でもあり注意も必要な女性ホルモン
女性ホルモンが、ニキビ痕 治療や予防の救世主と呼ばれる存在であることは変わりません。
しかし、その中には皮脂の分泌を促進させてしまうプロゲステロンも含まれています。
ですが、根本原因である肌バリアが失われていなければ、角栓による毛穴炎症は起こりにくくなります。
そのためにも女性ホルモンのバランスを保ち、エストロゲンを増やし、働きを最大化させることが大切です。
ニキビとは無縁のみずみずしい肌を手に入れるには、女性ホルモンの有効活用がポイントになります。